挨 拶

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 このほど、任期満了に伴う役員改選にあたり新体制となった理事の互選会において、ご推薦をいただき理事長に就任しました面川義明です。就農してから約50年。昭和63年から土地改良区の総代役員としてお世話になるとともに、コメを中心とした専業農家として家族とともに田んぼに向き合って参りました。

 昨今の農業とくにコメをめぐる情勢は、予想をはるかに超える早さで激変する厳しい環境を前に身が引き締まる思いです。常に生産現場で田んぼに向き合っている皆様の声を真摯に受け止め職務に励み、組合員の皆様のお役に立てるよう努力して参ります。

 当土地改良区は、平成26年4月に当時の角田土地改良区と角田隈東土地改良区が合併し、角田市と丸森町に亘る受益面積5,000ヘクタールを越える県内有数の「あぶくま川水系角田地区土地改良区」として発足してから8年が経ちます。

 農村社会構造の変化に伴い、土地改良区は「何をしているかわからない団体。単に田んぼの用水と排水を管理している団体だ」と言われる状況もあります。いま私たち役職員に求められている課題は、市町の垣根を越えて「伊具盆地の農業」という大きな視点に立ち地域農業の新しい姿を創造することです。そのためには、自ら変わることが問われています。

 土地改良区は、食糧生産の基盤である農地を守り、育むという最も大切な役割を担っています。阿武隈川の恵みを享受し、日本人の原風景ともいえる「田んぼ」を若い世代に継承することは私たち土地改良区の大切な責務です。

 まずは、古来より四方を山に囲まれた伊具盆地のほぼ中央を流れる阿武隈川の治水との苦闘の歴史の中から生まれた先人の知恵に学ぶことから始めなければなりません。世界情勢の混乱もあり、ますます農業生産現場も混乱し多くの困難が予想されますが、その解決策は、生産現場に必ずあると信じ事業推進にあたります。

 現在、かんがい排水施設としては東北最大規模を誇る江尻排水機場の国営施設応急対策事業「角田地区」として大規模改修事業が進められております。農林水産省をはじめとする関係機関の皆様のご理解とご支援をいただき事業促進がなされているところでありますが、更なるご支援をお願いいたします。また、角田市・丸森町にもたらした令和元年東日本台風による未曽有の浸水被害などを踏まえ、地域内のさらなる排水機能強化事業の検討も始まろうとしています。伊具盆地の農業だけではなく地域全体の防災・減災の観点からも田んぼなど農地用地や農業関連施設の役割を再認識し、100年先を見据えた安心・安全な地域づくり構想が進んでおります。その中心となるのは地域の治水対策であります。農地や地域内の排水を担い、住民の生命財産を守る重要施設が国営江尻排水機場であり、それの管理運営を担うのが「あぶくま川水系角田地区土地改良区」です。その責任は重く強い使命感をもって役職員一丸となって業務運営に努めてまいります。

 ところで、4年前に土地改良法が改正され、員外監事の導入が求められました。この度の任期満了に伴う改選で員外監事として角田市出身の元農林水産省官房長の荒川隆氏に就任していただきました。農林水産省を退官したものの公私ともに多忙を極まる日々を過ごしています。そのような中でも員外監事就任を快諾していただきました。

 将来にわたり土地改良区が永続するためには地域との共生と真の仲間づくりが欠かせないといわれています。今回の土地改良法改正にあたり準組合員制度もあらたに導入されました。地域と共生していくためには、開かれた土地改良区としの活動にも積極的に取り組む時代になりました。時代の流れを敏感にとらえ、地域農業の先駆的役割を担う団体としての気概のもとに事業運営にあたりますので、益々のご支援ご協力をお願いいたします。

 結びに組合員の皆様、各関係機関の皆様の更なるご健勝とご発展をご祈念申し上げ就任の挨拶といたします。

 

 

  あぶくま川水系角田地区土地改良区

                                  理事長 面 川 義 明